2008 年当時、金型職人の技術を IT によって再現することで生産性を劇的に向上させるとともに、職人の能力をより創造的な領域に使えるようにすることで製造業を支えていく、というユニークな取り組みをする企業で私は社会人の第一歩を踏み出しました。そこでリアル産業の面白さと同時に、複雑さと難しさを知り、そしてリアル産業と IT との掛け合わせによる衝撃的なイノベーションを目にしました。
それから約 10 年後、DeNA で AI を活用した新規事業を模索する中で、100 社近くの企業のお話を伺いました。そこでわかったことは、社会基盤となる多くの産業での最適化を必要とする運用業務が職人的技術によって支えられているこということです。確かに IT によって解決するには困難はありますが、解決可能でありイノベーションのチャンスであることも過去の経験から確信がありました。何より私達が少しでも確実に世の中を良くしていく機会に恵まれたのだと感じています。
私達はアルゴリズム(Algorithm)の職人(Artisan)として、職人的技術を持つ方々を支えるアルゴリズムを提供することで、社会基盤の最適化を進めていきます。